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インフラ維持管理に格差/1橋支える人口 秋田と東京26倍の差

 橋梁を始めとする土木構造物などの老朽化が進む中、インフラ維持管理の地域格差が広がっている。都道府県内にある1つの橋を支える人口は秋田県の89人に対して東京都は2337人と約26倍の差がある。管理するインフラの数は着実に増えていく一方で、急速に人口が減少している地域と、人が集まる大都市ではさらに差が広がっていく。久田真東北大インフラマネジメント研究センター長は「他地域に比べて人口減少の進展が速い東北地方で、効率的にインフラを維持管理するには産学官連携による技術開発や人材育成が重要だ」と強調する。
 1橋を支える人口は、国勢調査による都道府県の人口を各道路メンテナンス会議がまとめた県・市町村の管理橋梁数で割った数値から算出。国土交通省や高速道路会社などの管理橋は除いた。
 東北6県の2015年人口(速報値)と自治体管理橋数から算出した1橋を支える人口は、秋田県が89人で最も少なく、次いで岩手101人、福島116人、山形137人、青森200人、宮城203人の順。東北平均は134人で、全国平均の192人に比べ約3割少ない。
 東北6県で1橋を支える人口が最も多い宮城は秋田の倍以上だが、政令市の仙台市を除くと117人となり、全国平均の約6割にとどまる。
 国勢調査で人口が最多の東京都は約1351万人で自治体管理の橋梁は5783橋。1橋を支える人口は2337人で、秋田の約26倍、東北平均の約17倍だった。人口が2番目に多い神奈川県は約913万人、橋梁数8148橋。1120人で1橋を支えている計算になる。東北各県の人口は、5年前に比べてすべて減少。特に秋田県は減少率5.8%と全国で最も高く、次いで福島5.7%、青森4.7%と3県がワースト3となっている。一方、東京都は2.7%増、神奈川県も0.9%増とともに増加した。
 久田センター長は「東北では今後、1橋を支える人口がますます少なくなり、首都圏との地域格差はさらに拡大する。これは橋梁に限らず、どのインフラも同じだ」と指摘する。さらに「東北のような地域にこそインフラメンテに関する先端技術を導入することが重要だ。企業にとっては、ビジネスチャンスにもなり得る」と話す。
 同センターが中心となって東北地域の産学官が協働し、インフラ・マネジメントに関して研究・開発した知識や技術を社会実装につなげる「東北インフラ・マネジメント・プラットフォーム」が1月30日に設置された。インフラ維持管理の地域格差を解消する原動力としての活躍が期待される。
[ 2017-02-15  6面]

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