【階段で行こう】IoTで運動不足解消! 映像投影で利用促進する「ta-tta-tta」 | 建設通信新聞Digital

4月24日 水曜日

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【階段で行こう】IoTで運動不足解消! 映像投影で利用促進する「ta-tta-tta」

映像の投影イメージ

 竹中工務店は博報堂と共同で、IoT(モノのインターネット)で映像を投影することでオフィス内の階段利用を促進させる新技術の開発を始めた。階段のセンサーと個人のタグが連動し、階段を上るタイミングに合わせて映像を投射する仕組みで、オフィスワーカーの運動不足解消に向けて階段利用のモチベーションを高めることが狙い。実証では階段利用量の増加も確認した。今後、2018年には実用化に向けた開発を完了する予定で、19年には新築・既存オフィス向けに提案できる商品化を目指す。
 開発に着手した新技術「ta-tta-tta(タッタッタ」は、ホルダー型タグを付けた社員が階段を上ろうとすると階段に設置されたセンサーへ信号が飛び、その人の履歴に合わせて毎回異なる映像がプロジェクターに投射される。映像の投影と同時に更新されたログが外部サーバーに履歴として蓄積され、社員はスマートフォンでログと更新された各種情報をいつでも確認できる。
 1月から5週間にわたり竹中工務店東京本店内階段室で実証が行われ、18人の社員が参加。上った段数に相当する高さの建物や励ましのメッセージ、高尾山の登山動画の3種類の映像を投影した。映像投影前の1週間と映像を投影した3週間を比較したところ、階段利用量が平均で26.1%増加したことを確認した。さらに検証後の週もこの効果が持続していることが明らかとなった。参加者アンケートでは「映像があることで楽しく階段が上れた」「同僚と会話の機会が増えた」などの評価が得られた。

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