開発に着手した新技術「ta-tta-tta(タッタッタ」は、ホルダー型タグを付けた社員が階段を上ろうとすると階段に設置されたセンサーへ信号が飛び、その人の履歴に合わせて毎回異なる映像がプロジェクターに投射される。映像の投影と同時に更新されたログが外部サーバーに履歴として蓄積され、社員はスマートフォンでログと更新された各種情報をいつでも確認できる。
1月から5週間にわたり竹中工務店東京本店内階段室で実証が行われ、18人の社員が参加。上った段数に相当する高さの建物や励ましのメッセージ、高尾山の登山動画の3種類の映像を投影した。映像投影前の1週間と映像を投影した3週間を比較したところ、階段利用量が平均で26.1%増加したことを確認した。さらに検証後の週もこの効果が持続していることが明らかとなった。参加者アンケートでは「映像があることで楽しく階段が上れた」「同僚と会話の機会が増えた」などの評価が得られた。