現在25歳。外国人定期採用の第1期生として来日した。資格試験では周囲の期待もあり、プレッシャーも感じたが「だからこそ頑張れる」とポジティブに受け止めて臨んだ。
入社後に沖縄県内の現場に配属されると、言葉の壁を感じた。「職人さんには、理解できなかったら素直に『もう一度教えてください』とお願いしてきました」
現在は、米軍基地内にある学校の建設工事に携わっている。仕様が日本と異なるため、現場との調整に奔走する日々だ。「施主と協力会社の間で折り合いを付けることが大変です」
今回の資格試験に向けては、周囲の上司や先輩、職人さんたちにも助けられた。「日本の現場は全員が家族みたい。そこが良いですね」
合格した現在は「資格を持っていると、言葉に説得力が出る。取って良かった」と実感している。ことし3月には米軍基地内での工事をする際に有利な米国の基礎的な電気技術資格(FE=FUNDAMENTAL ENGINEER)にも合格した。次は第1種電気工事士や電気工事施工管理技士の資格取得も目指している。