協同組合東京鉄筋工業協会（飛田良樹理事長）は10日、東京都足立区の城東職業能力開発センターで第4回鉄工協鉄筋技能大会を開いた。今回から建築部門に加え、土木と海外実習生部門の3部門で開催。実習生の競技会は全国で初の試み。各部門の参加者が現場で磨いた技を競い合い、建築部門は飛田鉄筋工業の和田拓巳さん、土木部門は山田鉄筋工業の福島哲矢さん、実習生部門は日新鉄筋のグエン・ヴァン・ティンさんが優勝した。

　大会会長の飛田理事長は冒頭のあいさつで「土木分野と実習生の鉄筋工が参加できる大会はなかなかない。この大会で存分に腕をふるってほしい。競技を通じ、現場でも常に技術の進歩を心掛けてほしい」と趣旨を説明した。
　競技は、構造物の基礎と柱、梁の取り合いをモデル化した課題を組み立て、精度や時間で審査する。建築部門8選手、土木部門7選手、研修生部門17選手が参加した。同僚や友人らが見守る中、現場で鍛錬した技術を発揮した。
　閉会式で飛田理事長は「研修生部門の平均点が非常に高いのが印象的だった。建設現場に海外実習生の力が必要なため、これからも頑張ってほしい」とエールを送った。
　各部門の入賞者は次のとおり（敬称略）。
　〈建築部門〉
　1位＝和田拓巳（飛田鉄筋工業）、2位＝間宮光吉（藤工業）、3位＝林義幸（工藤工業）
　〈土木部門〉
　1位＝福島哲矢（山田鉄筋工業）、2位＝西川順一（鳳エルバース）、3位＝岩井大輔（大港鉄筋）
　〈研修生部門〉
　1位＝グエン・ヴァン・ティン（日新鉄筋、ベトナム出身）、2位＝ファム・スアン・クアン（南武、ベトナム出身）、3位＝アルフォンソ・ジェリコ・デ・ラ・クルズ（鳳エルバース、フィリピン）

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