【全建協連】「仮囲いデザインアイデアコンテスト」結果発表! 最優秀賞に輝いたのは……? | 建設通信新聞Digital

4月20日 土曜日

公式ブログ

【全建協連】「仮囲いデザインアイデアコンテスト」結果発表! 最優秀賞に輝いたのは……?

 全国建設業協同組合連合会(青柳剛会長)は14日、東京都千代田区の東海大学校友会館で学生を対象とした「仮囲いデザインアイデアコンテスト」の公開最終選考会・表彰式を開いた。最優秀賞には、仮囲いから半分飛び出した複数のヘルメット型アクリルドームに頭を入れると現場内を見ることができるアイデアを提案した、「設計集団HOLIZONTAL B」(武蔵野美術大学)が輝いた。周囲の関心を引き付け、現場に対する興味の輪が広がる仕掛けが高く評価された。

古谷委員長(中央)から表彰される武蔵野美大のメンバー

 冒頭、青柳会長は「『工事中』をしっかり見せていくことの大切さや、デザインすることの面白さがこの会場から発信されると思っている。皆さんの記憶に残る選考会になることを期待している」とあいさつした。
 続いて国土交通省の森昌文事務次官が「仮囲いの中では何が行われているのか分からない。仮囲いの内と外をしっかりつなぐことを私たち自身も考えていなかなくてはならない」と述べ、発表者に現場の内外をつなぐ架け橋としての役割を期待した。
 石井啓一国交相の祝電紹介に続き、1次審査を通過した11グループが作品のコンセプトなどをプレゼンテーションし、最優秀賞、優秀賞それぞれ1点と入選5点が選ばれた。
 審査委員長を務めた建築家の古谷誠章氏(日本建築学会会長)は、「いずれも新たなアイデアで、いままでにないものをつくるという独創性と意欲に満ちていた。特に最優秀賞は黄色い大き目のヘルメットが仮囲いから半分飛び出し、どうしても覗いてみたくなる。人を誘う魅力にあふれていた」と講評した。
 コンテストは、「工事中と人々を結ぶ装置」をテーマに、建設業の魅力を発信する「KOJICHU(工事中)プロジェクト」として実施。応募登録82グループのうち、57グループから作品の提出があった。

 表彰式後の会見で青柳会長は、「コンテストは建設業の魅力を発信するというコンセプトで実施した。古谷委員長の『工事中と人々を結ぶ装置』というテーマが若者のアイデアを引き出した」と選考会を振り返った。また、「1次選考からこぼれた提案にも優れたアイデアがある」とし、提出があった57グループの作品を掲載した作品集を2019年度に作成する考えを示した。
 古谷委員長は、「高校生は着想が分かりやすく市民目線で提案してくれた。大学生も現実路線ではなく、一歩踏み出したバラエティーに富んだアイデアを出してくれた。仮囲いの可能性が広がった」と述べた。

表彰式後に記念撮影する11グループと審査委員ら

 優秀賞などは次のとおり(カッコ内は大学・学校名)。順不同。
 〈優秀賞〉
 ▽チーム・ナスパティ(群馬日建工科専門学校)。
 〈入選〉
 ▽三重奏(椙山女子学園大学・神戸大学)▽建築研究部(群馬県立館林商工高等学校)▽スイっち。(徳山工業高等専門学校)▽Aquarium(長岡工業高等専門学校)▽PEN子(武庫川女子大学)。
 〈選外佳作〉
 ▽こーじぱーてぃー(専門学校東洋美術学校)▽囲ってナンボ(近畿大学)▽SRM(Super Real Mode)(千葉県立京葉工業高等学校)▽富山大学芸文(富山大学)。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら