【職人育成塾】1期生は全員活躍中! 利根沼田テクノアカデミーをフィリピン政府が視察 | 建設通信新聞Digital

4月19日 金曜日

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【職人育成塾】1期生は全員活躍中! 利根沼田テクノアカデミーをフィリピン政府が視察

視察するカストロ次官(中央)ら

 職人育成塾の利根沼田テクノアカデミー(群馬県沼田市、桑原敏彦校長)は16日、フィリピン通商産業省のカストロ次官らの視察を受け入れた。フィリピン政府やフィリピン建設業協会、同国の企業から約20人、国土交通省や沼田市などから約30人の計約50人が塾生の訓練などを見て回った。
 桑原校長は冒頭、「7月には瓦コースにフィリピンから研修生が5人入校する」ことを紹介しつつ、「カストロ次官を始め、フィリピン政府や同行の商社の皆さんによる国境を越えた視察や意見交換会は、これからの建設業界の担い手を育てるためには最も重要」と述べた。
 アカデミー理事の青柳剛群馬県建設業協会会長は「昨年送り出した1期生は全員脱落することなく現場で働いている。これは、いかに入職時の研修が大事かの表れだ」と1年目の成果を披露した。
 来賓の木村実国交省土地・建設産業局建設市場整備課長は「このアカデミーを先駆的なモデルに全国に10、20、100と職人育成塾が増えていくことを期待している」と述べた。
 カストロ次官は「今回見たものをフィリピンに持ち帰り、日本との友好関係、特に建設業界との結びつきを強め、友好関係を築いていきたい」とあいさつ。フィリピン建協のアバンド会長も「今回見たことは有意義になると確信している」と語った。
 続いて、アカデミーの松澤孝宏理事が2016年度の商品開発授業で完成した「沼田オフグリッドモデル」を説明。横山公一沼田市長や桑原校長らとカストロ次官の間で記念品を贈呈し合った。その後、カストロ次官ら一行は、旧市立南郷小学校を活用した同アカデミーのグラウンドで塾生によるあいさつや歩行、ビス打ち、はさみによる板金切断、のこぎりを使った木材切断の各訓練を視察。旧市立平川小学校を活用したドローン技能訓練校も見学した。

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