東京巨樹の会/26年度までに都計変更/吉祥寺南病院跡に2棟 | 建設通信新聞Digital

9月18日 木曜日

関東・甲信越

東京巨樹の会/26年度までに都計変更/吉祥寺南病院跡に2棟

 東京都武蔵野市の吉祥寺地域で計画されている、病院建て替えの検討状況が明らかになった。吉祥寺南病院の敷地に地下1階地上4階建て、駐車場や吉祥寺南町コミュニティセンターなどがある敷地には地下1階地上5階建ての病院を新築する。2026年度の冬ごろから29年度の夏までに建設工事を行い、29年度の開院を予定している。吉祥寺南病院の事業継承者は、カマチグループが運営する東京巨樹の会。 26年度までに都市計画変更や地区計画の策定、まちづくり条例に基づく大規模開発事業についての手続きを実施する。
 都市計画は、駐車場などの一部を変更する。用途地域を第一種低層住居専用地域から近隣商業地域にするとともに、建ぺい率を80%、容積率を300%とする。高度地区は第2種(23m)、防火地域を準防火地域とし、敷地面積の最低限度をなくす。
 地区計画の目標については、災害時対応も見据えた医療拠点を整備するとともに、老朽化した病院の建て替えによる特定緊急輸送道の機能確保を図りつつ、良好な住環境の保全や、医療施設と良好な低層住宅地が調和したまちの実現を目指すとした。
 土地利用方針では、医療施設地区Aと同Bを設定した。
 吉祥寺地域では、吉祥寺南病院が24年9月末に診療を休止するなど、10年間で四つの病院が廃院や診療所に移行などとなり、病床が339床減少した。高齢化に伴う回復期医療のニーズが増大していることも踏まえ、地域に根差した持続可能な病院経営が求められている。そこで、急性期60床程度、回復期240床程度、合計300床程度の病院整備を目指すこととした。