【スゴ技続々】新潟県が「除雪の達人選手権」開催 選抜オペレーターたちが操作技術を披露 | 建設通信新聞Digital

4月25日 木曜日

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【スゴ技続々】新潟県が「除雪の達人選手権」開催 選抜オペレーターたちが操作技術を披露

 新潟県などによる「除雪の達人選手権」が、20日に新潟県南魚沼市のイオン六日町店駐車場で開かれた。選抜されたオペレーターが除雪車を巧みに操りながら特設コース内を走行し、速さと操作技術を競い合った。間近で見る除雪車の迫力や正確な運転技術に、会場からは大きな歓声が上がっていた。

コース内にはブレードの先端で風船を割れるかを競う種目も設けた


 開会式であいさつした実行委員長の山郷和久新潟県土木部道路管理課長は、オペレーターの高齢化や若手入職者の減少が喫緊の課題となっていることに触れ、「縁の下の力持ちの皆さんに光を当てたいという思いから選手権を開催した。日ごろの業務で培った凄技を披露してほしい」と呼び掛けた。

 競技には県や北陸地方整備局、南魚沼市、湯沢町、NEXCO東日本新潟支社が管理する道路の除雪を担当するオペレーターがチームを組み、各3人の計15人が出場。全長約500mの特設コース内に風船割りやスラロームなど4つの種目を設け、タイムや操作の正確性を競った。中でもドラム缶の上に積まれた砂山を除去する種目では、オペレーターが正確なブレード操作でドラム缶を倒さないように砂山を崩すと会場からは大きな歓声が上がった。

ドラム缶に積まれた砂山をブレードで取り除くと会場からは歓声が上がった


 競技の結果、個人部門は宮仲マネジメントの高村伸二氏、団体部門は南魚沼市道の除雪を担当するチーム「Rice Powers」がそれぞれ優勝に輝いた。22年の除雪経験を持つベテランの高村氏は「優勝を目指して挑んだ。多くの選手の中、1位になれてすごく光栄だ」と喜びを口にした。

団体部門優勝のRice Powers

個人部門優勝の高村氏


 個人部門の2位は文明屋の久川英紀氏、3位は新潟砂利建設工業の目黒雅徳氏がそれぞれ選ばれた。

 選手権は県土木部道路管理課の若手職員が中心となって企画した。19年には同様の取り組みとして地元サッカーチームのアルビレックス新潟とコラボレーションしたラッピング除雪車を製作している。

 出場者とチームは次のとおり(敬称略)。
 〈県道除雪の匠集団「南魚オラフ・ブラザーズ」(県道)〉井熊紀夫(林組)▽関慎太郎(種村建設)▽野澤博文(NNCエンジニアリング)。
 〈R17魚沼(国道)〉久川英紀(文明屋)▽高野和善(笛田組)▽樋口貴也(森下組)。
 〈Rice Powers(市道)〉羽吹雄一(羽吹建設)▽井口直也(井恒興業)▽高村伸二(宮仲マネジメント)。
 〈Yuzawa Snow Man’s(町道)〉池田大輔(新潟みらい建設)▽阿部淳(湯沢重機建設)▽小池文吉(文明屋)。
 〈関越道マナーティズ(高速道路)〉塩谷浩二(カネカ建設)▽若林正彰(森下組)▽目黒雅徳(新潟砂利建設工業)。

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