建設関連企業のトップが「M&A(企業の合併・買収)で、ある企業を傘下に入れたが、うまくいかなかった」と本音を漏らした。相乗効果が生まれなかったという◆ここ最近、建設業界のM&Aが活発化しているが、必ずしも良い方向に進むとは限らないのだと思い知った。この企業では、M&A成立後の統合に向けた作業に非常に手間がかかり、うまく進まなかったそうだ◆話を聞いたトップは、時間がかかっても人材を採用し、自社で部門を立ち上げた方が確実だったのではないかと振り返る。こうした経験を踏まえ、現在はM&Aで統合した別の企業とのシナジー創出へ努力を続けている◆一方、好例も少なくない。それぞれの企業が築いてきた文化や風土を乗り越えて融合し、いかに相乗効果を生み出すか。それが問われている。
