道路舗装8社の2026年3月期第3四半期決算は、NIPPO、日本道路、世紀東急工業、佐藤渡辺、三井住建道路、前田道路、ガイアートの7社で各段階利益が増加した。建設事業での受注時規律の徹底や利益率の改善、製造販売事業では販売価格の価格転嫁が進んでいるほか、ストレートアスファルトの仕入れ価格が安定していることにより、今期第2四半期に引き続いて利益が上昇傾向にある。売上高は、NIPPO、日本道路、三井住建道路、前田道路、ガイアートの5社で増加した。
受注高について、建設事業では、工事の堅調な推移やNEXCOなど大型官庁工事の獲得を背景に、東亜道路工業、三井住建道路、ガイアートの3社で増えた。維持修繕工事を中心とした需要の増加、民間企業の投資計画の増加傾向など、受注環境は安定しているとみられる。ただ、建設資材価格の高騰、人材不足などによる建設コストの上昇、企業間競争の激化は継続し、厳しい状況は続くという。
他方、製造販売分野では今期第2四半期に引き続き、各社で明暗が分かれた。社外向け販売数量の増加や価格転嫁策の成果の発現により、世紀東急工業、佐藤渡辺、三井住建道路、前田道路の4社が増加した。
アスファルト合材の製造コストは上昇する一方、需要は減少傾向にあり、合材出荷数量が伸びにくい環境は続く。業界各社や地域で明暗が分かれるとの声も聞かれ、他社とのアライアンス、工場投資の再設定や統廃合、工場でのセルフ出荷システムの導入などを視野に入れる企業も見られる。
利益改善傾向も続く。売上総利益率は、公表している6社全社が前年同期に比べて増加した。特に製造販売事業では、公表する5社全てが前年よりも増えた。
通期の業績は、公表している6社のうち、東亜道路工業、世紀東急工業、三井住建道路、前田道路、ガイアートの5社が増収増益を予想する。
