東京都都市整備局は、日本橋川周辺でのにぎわい創出と新たな「水の都」創出へ向けて、前段階となる基本方針を踏まえた「日本橋川のにぎわい創出に向けた実施方針(取組方針Ver・2)」を策定した。先行整備を計画する大手町や日本橋エリアでの整備内容を具体化するとともに、川沿いを中心とした空間整備のイメージを示した。
基本方針では、水質改善や歩行者・舟運ネットワークの形成、官民連携による新たなビジネス創出などを方針に盛り込んだ▽きれいに▽つなぐ▽集う▽うみだす--の四つのコンセプトを提示。日本橋川で神田川から分流し、隅田川に合流するまでの長さ約4.8㎞と、その周辺区域をゾーン1-4に分割し、このうちゾーン2(大手町・神田など)とゾーン3(日本橋・人形町など)を先行整備空間に位置付けている。
実施方針では、これらを踏まえてコンセプトごとの具体的な取り組み内容を示した。
ゾーン2では、日本橋川沿いに架かる「仲通り散歩橋」を川や南北に伸びる歩行者ネットワークとの結節点とし、人々が集うにぎわいの核や交流・にぎわい拠点を整備するとした。川沿いには皇居からつながる植栽で彩られた歩行者専用道路を整えるほか、東京消防庁の新本部庁舎周辺には水面を身近に感じられ、イベントなどの多様な活動や滞在が生まれる親水護岸・デッキを整備する。河川・道路・民地がシームレスとなるよう舗装や植栽などに統一感を持たせ、橋のライトアップといった演出で夜間も楽しめる景観をつくり出す。
ゾーン3は、石垣などの歴史的資源が残存することなどを踏まえ、これらと水辺をつなぎ、回遊性を高めるネットワークを整える。川沿い地区の再開発事業と連携した一体的なデザインを採用し、区道272・273・291号線では川や橋詰広場、橋の背景と調和する植栽、舗装を配置。沿川建物も低層部は川に顔を向けた配置とするなど、視点や動線に配慮した設計とする。
今後は具体の取り組み調整に向けて現行の検討会を協議会へ移行し、取り組み内容やその主体の調整を進める方針だ。
