長年、自宅で使っていたオフィスチェアが壊れた。購入から10年。日々の使用でアームレストは劣化でひび割れ、座面のクッションはへたっている◆修理をして使い続けようと思い、メーカーに修理の見積もりを依頼した。交換部品だけで8万円。昨今の物価高騰の影響だろうか。愛着はあるものの、とっくに耐用年数を超え、きしむ音が聞こえる椅子に払うにはためらう金額だった◆形あるものにはいつか寿命が来る。感情だけではコストに見合う価値を生み出せないタイミングがあることを痛感させられた◆建設業界でも、建築費や資材価格の高騰を背景に当初の建て替え計画を見直す事例は少なくない。資材価格の高止まりが続く中、修繕と更新のどちらが最適か、機能とコストの両面から冷静に見極める視点が欠かせない。
