【2次元MGなど利用促進】
国土交通省は、中小建設業のICT導入を広げるため、小規模工事を対象にICT活用の新たな枠組みを設ける。2次元マシンガイダンスによる施工など簡易なICTの活用を認め、未経験の企業に利便性を感じてもらい、ICT全面活用へのステップアップを促す。「導入型ICT活用工事」と銘打って手引をまとめる。
25日に開いたICT導入協議会で方針を説明した。
直轄の一般土木工事でICT施工の経験があるC・D等級の企業は増加しており、2016-24年度の実績で見ると受注企業の約6割を占めている。先行する企業は社内体制の整備や内製化により実績やノウハウを蓄えている一方、国交省の調査によるとICT活用に取り組んでいない企業は工事規模の小ささや3次元設計データの作成などをネックに感じている実態がある。
新たな枠組みとなる導入型ICT活用工事は、これまでICT施工を経験していない企業や地方自治体発注工事を主に手掛ける企業に対し、ICT活用を広げることが狙い。小規模工事を対象に起工測量から納品までの各段階で要求していたICT活用を緩和し、工事内容に応じて簡易なICTを選べるようにする。
例えば、施工段階で2次元マシンガイダンス搭載の建機による施工を認める。小規模な掘削工事では3次元設計データの作成がかえって非効率を招く場合がある。2次元マシンガイダンス建機は3次元設計データを使わずオペレーターのみで掘削深さを管理できるため、小規模工事でも施工の効率化が期待できる。
従来と比べて安価で簡易な技術を利用できるようにすることで、中小建設企業がICT活用に踏み出すきっかけにしてもらい、施工プロセスの全段階でのICT活用へのステップアップを促す。
2次元マシンガイダンス建機やトータルステーションなど、既存の「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」に記載していないが、現場作業の効率性を高めるICT機器の使い方を整理し、導入型ICT活用工事の手引としてまとめる。
