公共工事の入札不調・不落が、深刻の度を増している。沈静化の兆しも見えない。工事の受発注ができず、官民双方の仕事が成立しない◆ある地方の市民文化会館改修工事では、2024年度に入札公告したが、応札ゼロで不調。その後の再公告では、全応札者が予定価格の2倍以上の金額を提示した。今後は改修内容を抜本的に見直し、来年度に再々公告する方針だ◆資機材や労務などの需給バランスには波がある。今後、潮目が変わるのはいつか。それはビジネスチャンスかもしれないし、新たな競争の火ぶたが切って落とされる瞬間かもしれない◆入札不調は、地域経済、市民の安全・安心、各種公共サービスの提供などに大きな影響を与えかねない。利益相反関係にある官民が地道に対話を重ね、改善策を探っていくしかない。
