【"ニューノーマル時代"の働き方】NEC 生体認証などICT活用したシステムの実証実験を開始 | 建設通信新聞Digital

4月28日 日曜日

公式ブログ

【“ニューノーマル時代”の働き方】NEC 生体認証などICT活用したシステムの実証実験を開始

 NECは、東京都港区の本社ビルで、生体認証や映像解析などの先進ICTを使った“ニューノーマル時代”の新しい働き方を実現するシステムを実証する。実証の成果・ノウハウを踏まえ、2020年度内をめどに各ソリューションの提供を始める。

オフィス内での居場所が一目で分かるシステム

 実証では、生体認証による共通のDigital IDでさまざまなシステムをつなぎ、社員や来訪者に安全・快適なサービスを実現し、オフィス環境を評価・検証する。

 ショールーム入り口には、マスクを着用したままでも複数人を同時に検出・照合し、立ち止まらずに本人確認できる「NEC Digital IDゲートレスエントランス」を導入する。サーマルカメラで通行者の体表面温度を自動測定できる。正面玄関入口は、フラッパーゲートの設置や既存のセキュリティー環境との連携が可能な「NEC Digital ID入退場ゲート」を設置する。社内売店は、店舗内に設置したカメラや映像認識技術などを組み合わせ、レジを通さずに手に取った商品を自動決済できるレジレス型店舗とする。決済では、マスク着用時でも本人を確認できる顔認証を使い、給料天引きやクレジットカード支払いの決済方法にも対応する。

 通路では、マスクの着用有無を人物検知カメラで自動判定し、未着用者にはアラートで通知する。人が集まりやすい場所や厳重な安全管理が必要なイベントでマスク着用を徹底できる。業務エリアでは、映像解析技術を使い、指定した社員の作業場所をリアルタイムでフロアマップ上に表示できるようにする。フロア全体の混雑状況確認や、フリーアドレスでの利便性向上につながる。食堂やエレベーターホールといった混雑が懸念される場所でも、映像解析技術で状況を可視化し、自席のPCで混雑度などを確認できる。事前登録した顔データを使い、かぎを持たずにロッカーに荷物を保管できる「NEC Digital IDロッカー」や、キャッシュレス決済可能な「Digital ID自動販売機」も新たに導入する。

建設通信新聞電子版購読をご希望の方はこちら