協議会立ち上げ魅力発信/noteでやりがい伝える/国交省と港湾工事関係団体 | 建設通信新聞Digital

7月16日 水曜日

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協議会立ち上げ魅力発信/noteでやりがい伝える/国交省と港湾工事関係団体

協議会が配信している記事
協議会の  noteは こちらから
 国土交通省は、港湾工事関係団体と共に立ち上げた「港湾工事の魅力発信協議会」の活動を本格的に始めた。まずは、港湾整備の担い手確保に向けて情報発信に力を入れている。将来の進路を意識する高校生や就活生をターゲットに据え、港湾工事に関わる仕事や技術者にスポットを当てたインタビュー記事や動画をウェブ上のメディアプラットフォーム「note」で逐次掲載している。
 協議会は事務局の同省港湾局技術企画課のほか、▽海洋調査協会▽港湾空港技術コンサルタンツ協会▽日本埋立浚渫協会▽日本海上起重技術協会▽日本潜水協会▽全国浚渫業協会▽日本港湾空港建設協会連合会--の港湾工事関係7団体で構成する。
 同省と各団体はこれまでも協力して若年者を対象にした見学会や出前講座を実施してきたが、深刻化する担い手不足に対して、より連携を深めて港湾工事の魅力を伝えるため、2024年11月に協議会を設立した。
 協議会で一般的に認知度が少ない港湾工事の仕事を紹介する記事や動画を発信することを決め、官民の若手で組織するワーキンググループで具体的な発信の仕方などを検討した。長文の記事が載せられ、動画の掲載も容易なnoteを活用することにした。
 6月30日の初弾の記事では、松浦企業(横浜市)でグラブ浚渫船の甲板員として勤務する若宮優治さんのインタビューを掲載した。仕事の詳細ややりがい、就職したきっかけのほか、若者にとって関心が高い勤務形態についても詳しく触れている。
 7月10日時点で港湾工事の現場代理人の記事もアップしており、今後も港湾工事に関する海洋調査、設計、潜水作業など各業務にスポットに当てた記事を載せる予定だ。併せて各団体が作成した広報動画なども紹介していく。
 協議会では当面、記事や動画の配信を続け、読者の反応などを見ながら今後の方針を検討していく。同省港湾局技術企画課港湾建設室の田中優大係長は「ターゲットを小中学生に広げることや、記事の配信以外の取り組みも考えていきたい」と語っている。