Honda、青山ビルを一部譲渡/三井不レジと共同建替/本社は八重洲二丁目中地区に | 建設通信新聞Digital

9月3日 水曜日

関東・甲信越

Honda、青山ビルを一部譲渡/三井不レジと共同建替/本社は八重洲二丁目中地区に

 三井不動産は、東京都中央区で建設中の八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業のオフィスフロアの一部権利を本田技研工業に譲渡する。本田技研工業は本社の移転先を同再開発施設に変更し、港区で建て替えを計画していた旧本社ビル「Honda青山ビル」の所有権の一部を三井不動産レジデンシャルに譲渡する。同ビルの建替計画は規模、スケジュールを含め再検討する。 八重洲二丁目中地区の再開発事業は、同地区市街地再開発組合と参加組合員の鹿島、住友不動産、都市再生機構(UR)、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産が計画しており、2024年8月に着工した。規模は地下3階地上43階建て延べ38万9290㎡。建設地は中央区八重洲2-4ほか。基本設計・実施設計監修・監理と都市計画・再開発コンサルタントは日建設計、実施設計・監理と施工は鹿島が担当している。
 本田技研工業は、Honda青山ビルの建て替え計画を23年9月に発表し、25年5月に本社機能を港区虎ノ門2-2-3に仮移転した。仮移転先がワンフロアスタイルの就業環境となったことで、従前以上の活発な議論が生まれたことから、1フロア当たりの面積がHonda青山ビルの約6.8倍、虎ノ門オフィスの約1.8倍になる同地区再開発施設に移転先を変更することにした。
 Honda青山ビルは、RC造地下3階地上17階建て延べ4万0224㎡で、設計は間組(現安藤ハザマ)、石本建築事務所、椎名政夫建築設計事務所、施工は間組が手掛け、1985年8月に竣工した。建て替え計画の環境影響調査計画書では、新ビルを地下2階地上25階建て塔屋2層総延べ5万3000㎡とし、26年10月の本体着工、30年度の完成を目指していた。
 本田技研工業は、Honda青山ビルの一部所有権を三井不動産レジデンシャルに譲渡し、両社が共同で新ビルを建設する。計画規模・スケジュールを再検討するものの、建物内の一部フロアは本田技研工業が使用して、ブランド価値向上の新たな活用の場とする考え。