福岡県/全国初ワンヘルスセンター起工/設計=安井事務所 施工=前田建設JV/27年12月完成 | 建設通信新聞Digital

11月7日 金曜日

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福岡県/全国初ワンヘルスセンター起工/設計=安井事務所 施工=前田建設JV/27年12月完成

鍬入れする服部知事(中央)ら
完成イメージ
 福岡県は11月5日、みやま市瀬高町の建設地でワンヘルスセンター建設工事の起工式を開いた。設計は安井建築設計事務所、施工は前田建設工業・溝江建設・大藪組・金子技建JVなどが担当する。2027年12月の完成、同年度中の供用開始を目指している。
 式典で服部誠太郎知事は「築50年以上が経過する保健環境研究所と筑後家畜保健衛生所を一体的に建て替えることができてうれしい。新型コロナウイルスのパンデミックのような事態が再び起きないように国内外の関係機関と連携してワンヘルスを進めたい。施工者の皆さんには安全第一で建設を進めてほしい」と着工を祝った。
 藏内勇夫福岡県議会議長などの来賓祝辞、事業概要の説明の後、関係者で鍬(くわ)入れをして工事の安全を祈願した。
 旧保健医療経営大学敷地に、人と動物、環境の各分野を一体的に調査・研究するワンヘルスセンターを全国で初めて設置する。人の健康や環境保全を調査・研究する「保健環境研究所」と家畜や野生・愛玩・展示動物の保健衛生を担う「動物保健衛生所」を新築するとともに、「ワンヘルス体験学習ゾーン(仮称)」を敷地内に設ける。規模は、保健環境研究所(研究棟)がRC造6階建て延べ約1万1000㎡、動物保健衛生所が同3階建て延べ約2900㎡。
 ワンヘルス体験学習ゾーンは、既存建物を改修して展示学習室や座学研修室、保健環境研究所の管理部門などが入るワンヘルス棟とするほか、屋外に1960年代の筑後地域の里山と田園、掘割の景観を再現する。
 保健環境研究所の建築は前田建設工業・溝江建設・大藪組・金子技建JV、電気設備は中原電工・マツウラJV、機械設備は新日本空調・菱熱・大橋エアシステムJV、動物保健衛生所の建築は金子技建・三洲建設JV、ワンヘルス体験ゾーンのワンヘルス棟大規模改造は大藪組・古賀建設JV、屋外整備は幸龍がそれぞれ担当する。