現在地で単独整備/26年度に基本計画策定/糸島市の新ごみ処理施設 | 建設通信新聞Digital

12月27日 土曜日

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現在地で単独整備/26年度に基本計画策定/糸島市の新ごみ処理施設

 福岡県糸島市は、糸島市クリーンセンター(志摩西貝塚)のごみ溶融処理施設の老朽化に伴い、新ごみ処理施設の整備を計画している。市の単独整備を想定し、2035年度の稼働開始を目指す。26年度当初予算案に施設整備基本計画策定費などの関連経費を計上する見通しだ。
 新施設は、現クリーンセンター敷地内に建設する。処理能力などの仕様は、25年度に策定するごみ処理基本計画や循環型社会形成推進地域計画を踏まえ、26年度の基本計画で具体化する。ごみ処理の過程で発生する熱を発電などに利用することを考え、可能な限り再生可能エネルギーの導入を進める。40年間の稼働を想定している。財源は、循環型社会形成推進交付金を活用する。
 26年度の施設整備基本計画の策定、生活環境影響調査などの実施を経て、29年度の施工者決定。30年度から34年度にかけて建設工事を実施する予定だ。循環型社会形成推進地域計画策定他業務は東和テクノロジーが担当している。
 現行の現ごみ溶融処理施設(処理能力日量200t〈100t×2炉〉、シャフト炉式ガス化溶融方式)は、稼働開始から25年が経過し、設備の更新が急務となっている。