高橋氏 霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ/応募総数5年ぶり200作品超え/JIA日本建築大賞 | 建設通信新聞Digital

1月20日 火曜日

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高橋氏 霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ/応募総数5年ぶり200作品超え/JIA日本建築大賞

霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ (撮影:高橋一平建築事務所)
高橋氏
 日本建築家協会(JIA、佐藤尚巳会長)の2025年度JIA日本建築大賞に、高橋一平氏(高橋一平建築事務所)の「霞ケ浦どうぶつとみんなのいえ」(茨城県行方市)が輝いた。応募総数232作品の中から選定した。5年ぶりに200作品を超える応募が集まった。
 16日の建築大賞受賞後、高橋氏は「僕は常にチャレンジャー。至らなかったところは更新していかなければならない」と気を引き締めるとともに、自身の建築観として、「建築や都市がいつどこで途中のまま終わっても、金太郎飴(あめ)的にその断面に建築の原理が見えるというようなことを目指している。これからもそうしたことをやっていきたい」と決意を述べた。
 霞ケ浦どうぶつとみんなのいえは、霞ケ浦湖畔にあった水の科学館(霞ケ浦資料館)を大規模改修し、既存建物を大胆に生かすとともに、増築を加え、ごく近距離で動物と触れ合える施設へと刷新した。通常の動物園ではなく、市民活動や教育、展示などの交流機能を併せ持ち、自然や動物を通し、訪れる人が思い思いにさまざまな思案を巡らせられる場をつくり上げた。
 JIA優秀建築賞には、野沢正光氏、石黒健太氏、白岩透氏(いずれも野沢正光建築工房)の「全日本海員組合本部会館改修」(東京都港区)、御手洗龍氏(御手洗龍建築設計事務所)の「暖居」(群馬県長野原町)、今井公太郎氏(東京大学生産技術研究所)、国枝歓氏(日本工営都市空間)、永田秀正氏(永田構造設計事務所)の「伊豆市津波避難複合施設 テラッセ オレンジ トイ」(静岡県伊豆市)の3作品を選んだ。
 小泉雅生審査委員長は公開審査会に残った4作品について「クライアントとうまく二人三脚で並走、あるいはクライアントの力を引き出しているものばかりだった。建築家としての存在感を示すと同時に、建築が過度に強くならず、周辺環境との関係で少し負けていく建築の在り方も非常に印象的だった」と総括した。