浜松市は、都市ブランドの向上や地域活性化を目的に、徳川家ゆかりの資料を展示収蔵する施設の整備を検討している。望ましい施設規模を延べ床面積約4950㎡とし、展示エリアは2050㎡、収蔵エリアは1210㎡を確保する。その場合の概算事業費は約100億円を見込んでいる。建設時期は見通せないが、およそ10年後の着工を想定する。
20日に同市役所で市民意見を募るタウンミーティングを開いた。市民からは新設を検討している美術館と機能を一体化する提案があったが、市の担当者は「展示物の保管方法に違いがあり、適切な保管のために専門の施設をつくることが望ましい。徳川家という強力なコンテンツを生かすためにも、展示収蔵施設を整備する」と説明した。
整備候補地は、3階建てで新築する場合は、浜松城公園の駐車場か鹿谷地区の2カ所、既存施設を改修して活用する場合は現市美術館を検討している。
駐車場は、敷地が広く法的制限のクリアや観光客のアクセスのしやすさなどの利点がある一方、現在の収容台数が減少するなどが課題となる。
鹿谷地区は、周辺の茶室「松韻亭」と公園エリアとの連携や周遊が期待できるが、既存施設の児童プールと冒険広場の廃止と代替施設の調整・解体工事が必要となる。
現市美術館の場合は、事業費が抑えられる。一般的な公共施設の改修費を参考にした場合、総事業費は約10億円と試算した。しかし、延べ床面積が2621㎡であるため、望ましい施設規模が確保できず、公園内施設との連携が求められる。
