今年はスペインの建築家アントニ・ガウディの没後100年に当たる。彼の代表作は着工から1世紀以上が経過してもなお建設途中にある世界遺産サグラダ・ファミリア教会が思い浮かぶ◆着工時は完成に300年以上を要するとされてきたが、BIMや3Dプリンターなどを駆使して工期を短縮し、節目の年にシンボルとなる「イエス・キリストの塔」が完成する◆俗に言う「日本のサグラダ・ファミリア」は終わらない工事の代名詞として、特にインフラや都市再開発など世代をまたぐ長期事業がやゆされてきた。工期の長期化や建設コストの増大は批判の対象になるが、裏を返せば利用者の期待値が高いということだ◆ガウディの構想を継承したように、完成は年月ではなく関係者の思いが結実した瞬間を指すのかもしれない。
