2人に1人が内定を得ている--。2027年3月卒業予定の最新の内定率は学情の調べでは55.7%、キャリタスの調査では46.6%だった。共に前年同月比から増加傾向で、早期化が数字に表れている。こうした状況下で、就職情報大手のマイナビが主催する国内最大規模の新卒向け合同会社説明会「就職EXPO」が全国各地で始まった。2日の幕張会場(千葉市、幕張メッセ)では約150社がブースを構え、単日開催ながら約800人の学生が訪れた=写真。 =1面参照
開始時刻の正午を回り、通路を歩き始めたリクルートスーツ姿の学生。途端にあちらこちらから“呼び込み”の声が会場に響く。他社に負けじとブースから身を乗り出し、猛烈なアピール合戦が始まった。大きな身ぶり手ぶりで「話を聞いて」と呼び掛ける。足が止まれば、即座に資料で図説。隣のブースに声をかき消されまいと、声を張り上げて自社の強みをPRする。
ブースに立ち寄ってもらうためにも一工夫。建設関連の出展企業は学生に見えない現場のリアルを伝えようと作業風景を撮影した現場動画を紹介。事前にダイレクト・リクルーティングサイトで学生に接触し、当日の集客につなげていた。
早期化が進む一方で、政府ルール通りに就活を進める学生も少なくなかった。「就職活動はいつから」との問いに「年明け。選考はこれから」(教育学部3年)、「2月にナビサイトに登録して、業界研究中」(体育学部3年)と話す学生も。回るブースを決めてきたという学部3年生は「会社名を知らない企業も回った。積極的に話を聞いた」と話していた。
高橋誠人マイナビ編集長によると、企業・学生のタッチポイントは長期の就業体験となるインターンシップに軸足が移り始めているという。「以前は比較的短期間のオープンカンパニーが主流だったが、昨年、5日間以上のインターンシップを導入した企業が急増した」と説明した。
学生の傾向では「コロナ禍を経験しており、社会・経済に対する不安感を持っている。終身雇用も前提としていないだろう。企業は『採用者が自分で生き抜ける力を付ける、それを支援する』という姿勢が大事だと思う」と語った。
