主要ゼネコンなどの共創による生産性向上を目指す建設RXコンソーシアムは、現場の環境負荷低減に向けた実証を始めた。活動の初弾として現場で使用される木パレットリユースについての検証を実施。廃棄物として処理されていた残置パレットを複数企業が共同でリユースする仕組みを構築することで、回収コストを抑えながら環境負荷低減を図る。
これまで同コンソーシアムでは施工ロボットやIoT(モノのインターネット)アプリケーションの開発・普及を中心に取り組んできたが、ゼネコン各社における環境配慮意識の高まりなどを踏まえ、パレットリユースの実証に着手した。環境負荷低減だけでなく、パレット解体時の危険作業の回避などの効果も見込む。
現場で使用されるパレットは基本的に持ち込んだ会社が回収するが、ゼネコン手配のものや回収されなかったものは産業廃棄物として処理されている。解体にはコストと手間がかかるが、作業所ごとの回収はコスト面から実施が難しかった。
そこで、エリアが近い複数社の現場のパレットを共同回収することで、コストを抑えられることを実証した。同コンソーシアムの作業所廃棄物対応分科会に参画している竹中工務店、鹿島、熊谷組、錢高組、東急建設、五洋建設、清水建設のゼネコン7社と佐川急便、SGムービングが協力した。実証では従来は廃棄されていた木パレット119枚を回収し、リユースできた。一方、現場内の保管場所や仕分けの労力、規格外品の扱い、回収時間の制約といった課題も明らかになった。
今後具体的な解決方策を検討し、将来的にはこれまで持ち帰りとしていたパレットもこのシステムで循環させることで、社会課題となっている輸送負荷の軽減にもつなげていきたい考えだ。
