【規模×広域化=成長+繁閑対応+信頼】
これまで地域内同士の経営譲渡が主流だった鉄筋工事業で、広域再編によってこれまで専門工事業が直面する課題解決を目指す動きが出始めた。阿部鋼業(横浜市、阿部政彦会長)と、創興業(香川県坂出市、前田武士代表取締役)は5日、仲介した日本M&Aセンターでホールディングスを頂点にした阿部鋼業グループ4社の全株式を創興業に譲渡する契約締結式を開いた。
完全子会社化によるグループ売上高は70億円程度まで拡大する見込み。創興業の前田社長が掲げた経営目標「売り上げ日本一」に賛同した阿部鋼業創業者の阿部会長は、当初の相手企業からの譲り受け方針を転換し、自社グループの譲渡を決断した。
事業の多角化ではなく鉄筋工事という限定的事業の中での規模拡大メリットについて、阿部会長は「離れた地域のグループ最大のメリットは、鉄筋工事業の課題である繁閑(繁忙と閑散)が地域で異なるため、補うことが可能。さらにさまざまな対応の選択肢が広がることで元請けに対する発言力の強化や信頼が高まる」ことを挙げた。
東京と神奈川に本格的な足掛かりを築くことになる創興業の前田代表取締役は今後の事業展開について「まずは足元を固める」とした上で、「できたら合併したい」と将来的には統合を視野に入れていることを明らかにした。
