築地一丁目地区再開発準備組合が、東京都中央区で計画している同地区市街地再開発事業の着工時期は、2027年度を予定していることが分かった。都市再生特別地区(築地一丁目地区)都市計画(素案)の資料で明らかにした。約1.4haをA・Bの2街区に分け、オフィスを主用途とする高さ約180mと、住宅などが入る高さ約110mの2棟総延べ約18万9000㎡の施設を建設する。32年度の竣工を目指している。
A街区は、地下3階地上31階建て延べ約16万平方mのビルを建設する。事務所、店舗、文化・交流施設などを想定する。B街区には、地下1階地上29階建て延べ約2万9000㎡のビルを建設する。主要用途は住宅・福祉施設などを想定する。B街区低層部に特別養護老人ホーム(約3500㎡)を整備するほか、区内の既存ストックを活用し、子育て世帯が安全に暮らせるアフォーダブル住宅や子育て支援施設も整備する。
事業では、築地二丁目地区と連携し、地下鉄築地駅と首都高速道路上部に計画されている「覆蓋化広場」を接続する地下歩行者ネットワークを整備する。覆蓋化広場から隅田川付近に至る道路の表層整備を行い、みどり豊かでウオーカブルな空間を創出するほか、覆蓋化広場に面した区道447号をかさ上げし一体的な空間を形成する。
防災面では、A街区に帰宅困難者一時待機場所(約800㎡)とともに、帰宅困難者一時滞在施設(約700㎡)を整備する。このほか、災害時にも使用できる防災トイレや非常用発電機、雨水貯留槽なども備える。
環境面では、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)Aランクを確保し、Sランク相当を目指す。A街区の事務所用途でZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Readyの達成、B街区ではZEH-M Oriented(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス-マンション)の達成を目指す。風穴空間の整備によるヒートアイランド対策や屋上緑化にも取り組む。
計画地は、築地一丁目の約1.4ha。同地区では地権者によるまちづくり勉強会を16年に開始し、17年4月に再開発準備組合を設立している。事業協力者として、住友不動産が参画している。
