浜松市と静岡県磐田市などは16日、天竜川ダム再編事業促進期成同盟会を発足した。同事業では、電源開発が管理する佐久間ダムに中部地方整備局が放流設備を増強し、堆砂対策施設を整備する。受益地である両市は一体となって事業の促進を図る。同日に浜松市役所で発足式を開き、中野祐介浜松市長や草地博昭磐田市長らが設立を宣言した=写真。
中野市長は、「天竜川は『あばれ天竜』と呼ばれ、流域に多くの洪水被害をもたらしてきた。天竜川下流域の安全安心と持続的な発展を実現するため、佐久間ダムの利活用につながる事業の一日も早い完成へ力いっぱい後押ししていきたい」と意気込んだ。
来賓の森本輝同局局長は「電源開発と10年以上調整して、佐久間ダムの利活用方法を検討してきた。世界や社会の情勢を鑑みて、一刻も早く事業を完成させて地域の安心安全、安定したエネルギーの供給体制を継続できるようにしたい」と語り、同盟会の支援を呼び掛けた。
電源開発の嶋田善多代表取締役兼副社長執行役員は「佐久間ダムは2026年に70周年を迎え、発電機の更新を始める。治水、環境、再生可能エネルギーの3点で流域の皆さんに愛されるように、信頼を得ながら事業に参画する」と述べた。
同事業では、利水専用の佐久間ダムに新たに洪水調節機能を確保し、ダム湖に流入する土砂をベルトコンベヤーを使って河川に還元する。28年度に堆砂対策施設工事、30年度から放流設備工事を始め、38年度の事業完了を予定。総事業費は約1900億円。
