東京大学発AI(人工知能)スタートアップ(新興企業)の燈(東京都千代田区、野呂侑希社長兼CEO)は17日、千代田区の帝国ホテルで三菱電機との協業に関する戦略発表会を開いた=写真。発表会では、産業の枠を超えた「次世代産業OS(基本ソフト)」開発に向けた構想をはじめ、現在着手している無人化工場実現に向けた取り組みについて触れた。
燈の野呂社長は、自社が手掛けるDX Solution事業とAI SaaS事業について紹介した。両事業で得たノウハウを生かし、「今回の三菱電機との協業でファクトリーオートメーション、ロボティクスによる自動化にとどまらず、幅広い領域で知能化していきたい」と抱負を語った。
三菱電機の漆間啓執行役社長は、同社のデジタル基盤「Serendie(セレンディ)」に触れながら、現場でのAI活用の重要性を述べ、AIエージェントの爆速実装についての知見やデジタルツインの構築技術を持つ燈と連携することで「6カ月以内にPoC(概念実証)を完了し、事業化を進めてフィジカルAIの実現を目指す」と力を込めた。
燈と三菱電機は、資本業務提携を結び、三菱電機が燈に50億円を出資した。三菱電機が持つ工場自動化技術や、製造現場の膨大な実データ、機器を制御するための知見に、燈の最先端のアルゴリズムを掛け合わせ、ロボットなどが自律的に行動するための「エンボディドAI(身体性AI)」の社会実装を目指している。
