
大成建設とAGCは、日本生命東八重洲ビル(東京都中央区)の大規模改修工事で、工事で発生した廃板ガラスを回収・再資源化し、その一部を原料として新たに製造した窓ガラスを同一建物に再設置する「窓ガラスの水平リサイクル」を国内で初めて実現した。
両社は、国内製造拠点を活用した資源循環の取り組みを通じて、建築用途に求められる品質を確保したガラスの安定供給体制の構築を目指す。これにより、資源・エネルギー使用量の削減、CO2排出量の低減、廃棄物削減にも貢献する。
改修工事では、SRC造地下5階地上9階建ての同ビルのうち、地上4―9階の北面および東面に設置された窓ガラス約5・7トンを回収した。回収ガラスは、大成建設が検証した異物処理手法に基づき、産業廃棄物処理業者が付着物を除去した上で破砕処理を実施し、建築用板ガラスの品質要件を満たすカレットとして精製した。
AGCは、このカレットを原料の一部として用い、新たに網入り板ガラスを製造。製造したガラスは、3月末に同ビル地上5ー6階南面の窓(約80平方メートル)に再設置した。
今回の取り組みにより、窓ガラス約5・7トンの水平リサイクルを実現するとともに、約3・4トンのCO2削減効果を確認した。加えて、バージン原料約6・8トンの使用削減にもつながった。カレットはバージン原料に比べて低温で溶解可能なため、製造工程におけるエネルギー使用量の低減にも寄与し、さらなる排出削減効果が見込まれる。
