建設キャリアアップシステム(CCUS)活用に対する公共工事でのインセンティブ(優遇措置)が、4月から全都道府県の発注工事で導入された。山形県が4月に入札公告する工事から工事成績評定での加点を始めたことで足並みがそろった。今後は市区町村を中心に導入に向けた取り組みを加速させていく。
国土交通省は2020年4月、CCUS普及・活用に向けた官民施策パッケージに基づき、都道府県・政令市にCCUS活用企業に対する工事での評価導入を要請。19年10月から総合評価方式で加点を始めた山梨県、入札参加資格の20年度申請分から評価項目を設けた福岡県など先行する県の取り組みを踏まえた対応を求めた。
都道府県発注工事でのCCUS活用企業に対する評価は徐々に広がり、25年6月時点で46都道府県まで出そろっていた。残る山形県も26年4月に入札公告する工事から工事成績評定の「創意工夫」で、CCUSの事業者登録・技能者登録に対する加点評価を始めた。
山形県は24年度にCCUS活用に関する費用補助を設けていたが、25年度は予算が確保できず断念。26年度から工事成績評価での加点評価に変更し運用を始めた。これにより全都道府県の発注工事でCCUS活用が何らかの形で評価されることになった。
各都道府県の評価方法を見ると、「工事成績評定での加点」が27団体、「総合評価方式での加点」が21団体、「入札参加資格での加点」が17団体、「カードリーダーなどの費用補助」が26団体だった。群馬、埼玉、広島の3県は4項目いずれも導入している。
政令市は全20団体でCCUS活用に対する企業評価を導入済み。「工事成績評定での加点」は12団体、「総合評価方式での加点」は13団体、「入札参加資格での加点」「カードリーダーなどの費用補助」は各2団体となっている。
直轄Cランク工事でのモデル工事は青森県を除く46都道府県で実施中。24年度は活用推奨モデル工事を938件試行した。こちらもあと一歩で全都道府県の足並みがそろう状況にある。
