アサヒグループホールディングスは9日、佐賀県鳥栖市で計画する「アサヒビール鳥栖工場」新築工事の起工式を現地で開いた。工場全体のデザイン監修は梓設計、設計施工は錢高組と大和ハウス工業が担当する。仮囲いや事務所設置などの準備工事を進め、7月1日の本体着工、2028年12月末の完成、29年1月の操業開始を目指す。
神事では、苅初(かりぞめ)の儀をアサヒビールの松山一雄社長が行った。杭打ちの儀では、錢高組の錢高久善社長が大地直人九州支店建築部長を介添えに杭を打ち込み、工事期間中の安全と竣工を祈願した。
福岡市博多区の博多工場を閉鎖し、鳥栖市幸津町の新産業集積エリア鳥栖約27haのうち約21haを使って鳥栖工場を建設する。残りの約6haには管理道路や緑地・公園、調整池を整備する。
新工場は工場棟のほか、事務棟、ビールタンク、麦芽サイロなど30棟で構成する。このうち、工場棟はS造平屋建て約6万㎡。現博多工場(延べ床面積約9万6000㎡)に比べ床面積は縮小するが、年間生産量は25年度比1.15倍の2300万ケース(1ケース当たり大ビン20本)を見込む。製品の積み上げが可能な高さ30mの自動倉庫を導入し生産効率を上げる。投資額は当初想定の約400億円から倍増する見通しだ。
松山社長は「次の100年を担う最新鋭のモデル工場として、世界トップレベルの品質・生産性・環境負荷低減を実現する」とコメントした。
