日本建設業連合会(宮本洋一会長)がまとめた2025年度の法人会員受注調査結果によると、国内計は前年度比9・8%増の20兆4547億円となり、4年連続で過去最高額を更新した。20兆円の大台に乗るのは過去20年間で初めて。主力の民間受注は旺盛な需要が続き、1件数千億円規模の超大型案件や価格転嫁の進展などが寄与し、2桁増で着地した。官公庁受注も堅調に推移した。日建連調査の受注額は、物価上昇の影響を加味しない名目値だが、確実に多くの物量が存在しているという。
民間受注は、10・9%増の15兆4076億円となった。過去20年間で断トツに高く、初めての14兆円台を一気に駆け抜け、15兆円台半ばに到達した。このうち、製造業は3・7%減の3兆0779億円とマイナスだったが、非製造業が15・2%増の12兆3297億円と大幅なプラスとなった。製造業は年度前半、トランプ関税の影響を様子見して設備投資を手控える動きがあったものの、足元では工場などの新築工事が増えてきているという。
民間の業種別を見ると、ボリュームゾーンの不動産業は25・2%増の4兆4890億円と著しく増加し、再開発組合などを含むサービス業も2・9%増の2兆9431億円と堅調に推移した。運輸業も47・5%増の1兆8108億円と伸びが目立った。
官公庁受注は、7・1%増の5兆0030億円となった。5兆円台に乗るのは14年度以来で、過去10年間で最高額を記録した。
官公庁の内訳は、国が4・1%増の1兆7617億円、独立行政法人が37・6%増の3913億円、政府関連企業が24・8%減の8445億円、都道府県が85・9%増の7311億円、市区町村が6・8%増の8207億円など。高速道路会社などを含む政府関連企業は、12カ月中10カ月がマイナスと振るわず、例年キープしてきた1兆円台に届かなかった。
地域ブロック別は、北海道が7・4%減の9477億円、東北が3・9%減の1兆0280億円、関東が5・6%増の9兆4279億円、北陸が12・4%増の6922億円、中部が14・9%増の1兆6793億円、近畿が26・1%増の3兆9079億円、中国が26・9%増の8543億円、四国が7・1%減の2308億円、九州が11・4%増の1兆6857億円で、3大都市圏はいずれもプラスだった。
