中国地方整備局岡山河川事務所は、旭川ダム再生事業関連業務3件の簡易公募型プロポーザル審査結果を公表した。審査した結果、「旭川ダム再生本体実施設計」と「同水理模型実験業務」の2件は建設技術研究所、「同環境影響評価検討業務」は日本工営・水源地環境センターJVを特定した。同事業は、2026年度から建設段階へ移行し、事業費5億9000万円を計上した。
本体実施設計の業務内容は、再生後旭川ダム本体の実施設計(配置設計)と右岸のり面対策概略設計などを実施するとともに、既設旭川ダムの撤去計画を検討し、検討結果を踏まえて事業費、工事工程計画の精査・更新を行う。概要は、計画準備、基本事項の検討、本体実施設計(配置設計)、右岸のり面対策工概略設計、湛水対策工概略設計、既設ダム撤去計画検討、事業費算出と工事工程の作成、関係機関協議資料作成、報告書作成各一式。履行期間は12月25日まで。
水理模型実験の業務内容は、再生後旭川ダムの放流機能の妥当性と施工途中の仮締め切り区間・下流河道の安全性を確認するための水理模型実験を行う。概要は、計画準備、実験計画立案、模型設計・製作、水理模型実験、総合検討、関係機関協議資料作成、報告書作成各一式。履行期間は12月25日まで。
環境影響評価検討の業務内容は、旭川ダム再生の環境影響の予測、評価を実施し、学識者懇談会の資料作成、運営補助などを行う。概要は、計画準備、環境影響の予測・評価の実施、環境リポート(案)の作成、「旭川ダム再生の環境」の更新、旭川ダム再生環境検討委員会資料作成、協議資料作成、報告書作成各一式。履行期間は27年9月30日まで。
同事務所では現在、「旭川ダム再生測量業務」の簡易公募型競争入札の手続きを進めており、13日まで参加表明を受け付け、6月8日の入札書締め切り、9日の開札を予定している。
同事業は、旭川沿川の浸水被害の防止、軽減を図るため、堤防整備などと並行して既設旭川ダムを有効活用し、洪水調節機能の向上を図る。同ダムは、岡山市、吉備中央町の旭川中流部に設置された県管理の重力式コンクリートダム。諸元は堤高45m、堤頂長212m、堤体積14万6000m3、総貯水容量5738万m3。
計画では、既設旭川ダム貯水池を最大限活用する新旭川ダム(仮称)を整備し、新たに200万㎡を増加させ、2500万m3の洪水調節容量を確保するとともに、旭川水系治水協定に基づく事前放流による洪水調節可能容量を活用することで目標流量毎秒6900m3のうち、同1900m3を洪水調節する。
