日建設計と三重県四日市市は、水道、下水道、ガス、電気、通信などの各地下埋設物事業者の埋設物の種類や材質、深さなどの属性情報を付与・統合した主要地下埋設物3D都市モデル「デジタルインフラ台帳」を整備し、2026年度から道路管理者、埋設物事業者限定で運用を始めた。維持管理や工事計画の効率化、事故、災害時の被害状況の把握や復旧の迅速化につなげることを目指す。各事業者の地下埋設物を3Dモデルに統合した情報共有の取り組みは国内初という。
地下埋設物については道路陥没などの事故や災害時の迅速な復旧、効率的な維持管理など、都市の安全性に直結しており、地下インフラの把握・管理は自治体にとって喫緊の課題だ。しかし、地下埋設物の情報は各事業者ごとに分かれて管理されており、統合には各事業者の図面やデータを収集し、形式の違いを整理して統合する必要があるため、実装は容易ではない。
今回、両者は同市の中央通りの延長約1.6㎞を対象に、地下埋設物を統合して3D都市モデル化した。任意の視点からの確認や高さ、距離計測、断面表示も可能だ。モデルを実際の現場でAR(拡張現実)表示し、埋設物を確認することもできる。
データ共有は各事業者と協議を重ね、運用ルールとなるガイドラインを作成して合意形成を実現した。管理は市の道路管理課が担っている。今後はデータ共有対象者の拡大などについて合意形成を続ける。
