関東地方整備局江戸川河川事務所と大林組は、建設現場での熱中症リスク低減を目的に作業時間帯を見直す「サマータイムチャレンジ」を実施する。同事務所発注の「R6江戸川水閘門改築(1期)工事」に適用し、熱中症リスクが最も高まる梅雨明け後の7月13日から8月7日までの間、作業時間を午前7時30分から午後1時10分までの実働6時間体制に変更する。
同社は従来の取り組みとして、WBGT値(暑さ指数)に基づく作業管理や休憩時間の確保、仮設空調設備の導入などを進めてきた。2025年度からは、ファン付き作業服と暑熱環境下でのリスクを検知するウエアラブルデバイスの着用を現場作業に従事する全関係者が必須とするなど、熱中症対策を強化してきた。さらに猛暑対応の一環として、熱中症リスクの高まる猛暑期間(7―8月)の作業時間帯を変更。午前7時から午後1時の気温やWBGTが上昇する前の比較的気温の低い時間帯に変える取り組みを開始する。
現場では、熱中症対策車や冷凍車を配置するほか、リストバンド型端末を活用した体調管理デバイス「GenVital(ゲンバイタル)」を導入。全作業員の心拍数や位置情報をリアルタイムで把握し、体調管理の可視化に取り組む。さらに、アイススラリー冷蔵庫も設置するなど、「熱中症ゼロ」に向けた対策を多面的に展開する。
同事務所の担当者は「夏の建設現場作業は過酷であり、猛暑対策を十分と思えるほど行ってもなお熱中症のリスクをゼロにすることは難しいからこそ、さらに一歩進んだ対策を講じることが重要」とした上で、「若い世代に建設業界が選ばれるためには魅力に加え、(安全に安心して働ける)職場環境もより積極的に発信する必要がある。今回の取り組みは、その一助につながるのではないか」と期待を寄せる。
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