親切心があだとなることもある。電車での帰宅の折、目の前に座っていた若い女性が降車の際にハンディーファンをするりと座席に落とした◆対面に座っていた筆者。女性は筆者の横にあるドアの前へ移動した。「落としましたよ」。このとっさの一言を言いかけて、ちゅうちょした。女性がヘッドホンを装着していたからだ◆止まりかける電車。今にも開きそうなドア。焦った筆者は必死に手でジェスチャーをしながら口をパクパク。それがあだとなった。女性から見れば、その姿はただの不審者だった◆結局はハンディーファンの一番近くに座っていた人が拾い上げ、女性に直接渡して事なきを得た。一瞬のためらいが結果を左右する。ためらわず、声を掛けることの大切さを思い知った。建設現場でも、その一声が事故を防ぐ。ご安全に。
