【保守高度化2件を採択】
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、グリーンイノベーション(GI)基金の洋上風力発電低コスト化プロジェクトで「洋上風力運転保守高度化事業」の2件を採択した。洋上風力発電コストの約35%を占めるメンテナンスの低コスト化を進め、2030年度までの技術確立を目指す。
事業規模は約13億円で、事業期間は26年度から最大3年間とする。
採択事業のうち、ニューブレクス(神戸市)は「低コスト化と常時広域監視の実現に資する分布型光ファイバセンシングシステムの開発・実証」を計画する。分布型光ファイバーセンシングを活用して設備の状態監視・計測システムを開発することで、保全停止の時間を短縮する。具体的には、落雷直後の損傷をリアルタイム診断し、風況情報と連携して再稼働判断を高度化するほか、ブレードやナセル接続部、基礎ボルトの軸力低下を光ファイバーで検知しボルトの健全性を長期的に一括監視する。商用風車での実証試験も予定している。
BEMAC(愛媛県今治市)は、「高稼働率と導入容易性に貢献するDynamic Positioning Systemの開発」を目指す。台船向けの動揺低減システムを開発・実証して、操船負荷を軽減する。29年ごろの社会実装を予定している。
