「命を守る行動をとってください」。テレビ画面の向こうでアナウンサーが呼び掛けるこの言葉は、今や災害が激甚化する現代日本の日常語となった。2026年熊本地震のような大地震や千葉での記録的豪雨など猛威を振るう自然現象は人々の命を脅かし続けている◆だが、この言葉を誰よりも重く受け止めているのは建設業界ではないか。地震後の緊急道路啓開や豪雨による土砂崩れの防護、インフラ復旧。人々の命を守る「行動」のその先で、現場に駆けつけ物理的な防波堤となるのは常に建設技術者たちだ◆同時に、自らの命を守る行動も問われている。危険な被災現場や酷暑での作業安全の徹底だ◆防災の要として社会の「命を守る行動」を支えるためにも、まずは現場の命と安全を守る環境整備が何より求められている。
