神奈川県小田原市は、現地建て替えを想定している公設水産地方卸売市場の再整備について、基本構想素案を公表した。2月に実施したサウンディング(対話)型市場調査の結果を踏まえ、商圏や収益機会の拡大を見据えて、現市場が有する産地市場機能と消費地市場機能を維持・強化した「地域が潤い、豊かになる、にぎわい市場」として整備する考えだ。事業費は約75億円を見込む。発注方式は、DB(設計施工一括発注)方式の導入を検討する。
素案によると、10月をめどに基本構想を策定し、2027年度の基本計画策定後、28年度以降の事業化を目指す。設計・整備は29年度から着手し、33年度の供用開始を目標としている。
新施設の規模は、2階建て延べ約7000㎡を想定している。1階南側には消費地市場機能を集約し、その中間に配送作業機能を配置することで、効率的な市場運営を図る方針だ。2階には、せり見学機能、飲食・直売機能などを設け、市場のにぎわい創出と収益機会を拡大していく。
さらに衛生管理の観点から、市場関係者と市民・来訪者の動線を分離し、利用範囲は1階を市場関係者、2階を市民・来訪者とする考えを示している。
事業方式はDB方式を基本としつつも、事業特性を踏まえ、ほかの発注方式も比較検討する。施設整備に必要な財源は、国庫補助金や地方債などの活用を基本とし、財政負担の軽減に向けた財源確保策を検討する。
既存施設の規模は、3階建て延べ6643㎡。1968年の開場から58年が経過しており、老朽化とともに耐震性能が不足し、衛生管理面でも課題を抱えている。
所在地は早川1-10-1。
