「建設業には憧れが足りません」。アパレル関係の経営層から先日、そんな言葉をかけられた。話題は担い手の確保。引き合いに出たのが美容師だった◆枕ことばに「カリスマ」が似合う華やかな職業だが、内実はかなり過酷だ。始業前後に腕を磨き、繁忙で昼食を抜くこともしばしば。なのに美容専門学校には毎年多くの若者が進学する。なぜか◆いわく、日常生活でのインプレッション(露出回数)の違いではとのこと。ガラっと変わった自分が鏡に映るという現体験が憧れを生み、「カリスマ」の存在が憧憬を夢へと押し上げる◆翻って建設業。現場は高いパネルで囲われている。知恵と経験が物を言う世界なのに、いまだ「1人工いくら」。邪道かもしれないが、規格外のカリスマを生み、そこに強烈な光を当てるのも一手ではないか。
