戸田建設はフクビ化学工業(福井市、森克則社長)と共同で、建物解体時に発生したビニールクロス廃材を床衝撃音低減材「サイレントドロップ」の原料として再利用する資源循環スキームを実現した。東京建設会館の移転に伴う解体工事で回収した廃材を使い、戸田建設が建設中の「筑波技術研究所(仮称)構造材料棟」(茨城県つくば市)に活用する。
両社で開発したサイレントドロップは、集合住宅などの下階天井裏に設置し、上下階に伝わる重量床衝撃音を低減する材料。約5dB程度の低減効果があり、新築だけでなく改修工事にも利用できる。
従来品はクロス材製造工場で発生する工程廃材を裁断して原料としていた。解体建物から発生したビニールクロス廃材を100%使用するのは新たな試み。
解体工事で出るビニールクロスはリサイクルが難しく、燃焼時に塩素ガスが発生するため焼却処分も難しいことから、埋め立てられるケースが多い。今回の取り組みでは、旧建物から廃材を選別・回収し、裁断・粉砕したものを再製品化することで処分量を削減する。
製造した材料は構造材料棟で性能を確認する予定だ。戸田建設は今後、こうした水平リサイクルルートの活用を広げ、建築分野での資源循環を高度化していく考え。
