インフロニア・ホールディングスがグループ規模での集中購買を始める。1日、グループ全体の調達機能を強化・集約する「インフロニアトレーディング(ITR)」を新設した。傘下に収めた事業会社の流通情報を一元化し、これまで個社ごとに行っていた購買業務を代行・一括化する。スケールメリットを生かしたコスト削減が狙い。2027年4月からの取引開始を目指す。
同社は、請負工事主体のゼネコン経営からの脱却を目指す「脱請負」を掲げ、M&A(企業の合併・買収)を積極的に展開してきた。25年末にはPC(プレストレスト・コンクリート)橋梁大手の三井住友建設(現アルソシア建設)を買収して売上高規模を1兆円の大台に乗せたほか、今夏にも水道設備大手の水ingを完全子会社化するなど、事業規模を拡大させている。
こうした中、グループの外部支出も急速に膨らんでいた。そこで今回、事業会社ごとに分散していた調達業務をITRへ一本化。グループ横断での集中購買体制を構築した。一般には大口で一括調達すれば購買レートは引き下がり、資材の安定調達にもつながる。
ITRは当面、前田建設工業とアルソシア建設(旧三井住友建設)が使用する建設資材を中心に、グループ全体の調達を担当する。両社の傘下で商社機能を担ってきた光が丘興産とアルソシア商事(旧SMC商事)の建材取引も順次、ITRに集約していく方針だ。
メーカーなどのサプライヤー側との関係強化も狙う。モノづくりの基盤となる流通情報を1カ所に集め、市場トレンドやサプライヤーの動向分析なども強化する。得られた知見はグループ全体に横展開して組織全体の競争力を高める。サプライヤーとの連携を深めることで新技術・新商材の導入や新たな事業機会の創出にもつなげていく。

