札幌市は、(仮称)新MICE(国際的な会議・展示会など)施設整備基本計画案をまとめた。事業手法は、「BT(建設・譲渡)+コンセッション方式」を採用する。財政負担を減らし、民間の創意工夫が最大限発揮できるとした。事業期間は15―20年を想定し、引き続き検討していく。環境負荷の低減にも配慮し、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)Ready相当以上の環境性能を目指す。総事業費(税込み、以下同)は建物整備費約492億円、土地取得費約105億円合わせて、約597億円と試算した。経済波及効果は、年間約563億円と算出した。
施設規模は地下1階地上5階建て延べ約3万8400㎡。1―3階に多目的ホール、4―5階にメインホールを配置する。2―4階には会議室も備える。地下は駐車場とし、市営地下鉄中島公園駅と接続する。
床面積の内訳は、ホールと会議室を合わせて約8600㎡とした。うちメインホールが約2000㎡、多目的ホールが約3200㎡、会議室(15室)が約3400㎡とする。このほか、共用部(ホワイエ、エントランスなど)が約1万0400㎡、駐車場・車寄せが約5400㎡、バックヤード(倉庫、機械室、控え室など)が約1万4000㎡を見込む。
施設は、国際交流の場にとどまらず、地域住民が交流・活動できる場を提供するとともに、災害時の防災拠点と位置付ける。近郊の学術機関やGX(グリーントランスフォーメーション)関連施設と連携しながらMICEを誘致し、テーマに合わせた市民参加型イベントの開催により、次世代育成や産業振興を進める。
さっぽろ連携中枢都市圏をつくる周辺市町村と連携し、視察ルートの設定や海外MICE見本市への共同出展といった招請・プロモーション事業を実施し、第2期さっぽろ連携中枢都市圏ビジョンで定めるKPI(重要業績評価指標)の達成に役立てる。
建設地は中央区の中島公園に隣接する南10条西3丁目。敷地面積は約1万2600㎡。札幌パークホテル建て替え後の新ホテルと一体的に利用できる施設面の連携に加え、これまで同ホテルが培ってきた国際水準のホスピタリティーを生かした飲食・コンシェルジュなどのサービス提供で相互協力することも視野に入れている。
整備スケジュールは、2027年度に実施方針・要求水準書を作成し、28年度に事業者を選ぶ。29年度の基本設計、30年度の実施設計を経て、31年度から着工する予定だ。33年度内の完成を目指す。
