国土交通省は、AI(人工知能)で機械やロボットを自律的に動かすフィジカルAIを建設分野に実装するため、産官学で構成するコンソーシアムを11月下旬に立ち上げる。参画する企業や団体、研究機関などの募集を9日から始めた。研究開発が急速に進むフィジカルAIの協調領域を定め、現場実証などに取り組む。会員が持つ現場ニーズや技術・ノウハウを擦り合わせながら早期の実装を目指していく。
9月に公表した「建設分野におけるフィジカルAI戦略」を踏まえてコンソーシアムを設置する。フィジカルAIに関するデータフォーマットや開発基盤、品質・安全面の制度、技術基準などを協調領域として整備することで、競争領域に対する各者の取り組みを促す。
コンソーシアムの下に設ける「建設機械」「人力作業支援」の二つのプロジェクトチーム(PT)で研究開発と現場実証を進め、実装に向けた要領やガイドラインをまとめる。建設機械PTは建設機械施工、人力作業支援PTは技能作業、現場内小運搬、構造物点検、災害調査などを扱う。各分野でフィジカルAIを導入する作業を選び、2030年ごろの目標水準を設定。段階的に実装を進め、中小建設企業にも導入しやすい環境を整えていく。
コンソーシアム会員は一般会員とプロジェクト会員の2区分で募集する。対象は企業、団体、有識者、関係府省庁、地方自治体、研究機関など。初回公募の期間は11月6日までで、その後は随時募集する。
プロジェクト会員はPTに参加して具体的な検討を進める中核メンバーで、ゼネコンや地域建設企業、建設機械・ロボティクスメーカー、AI開発企業などの参画を想定。保有する技術や能力などを委員会で審査して選定する。
11月下旬に全体会議を開き、コンソーシアムの活動方針を議論する。PTの初会合は、可能ならば年内に開きたい考えだ。
会員募集に関する説明会を21日にオンラインで開く。説明会の参加申し込みは16日まで受け付けている。

