東京建設重機協同組合(高村伸彦理事長)は10月20日、東京都世田谷区の東京都立総合工科高等学校でクレーン車運転の出前授業を開いた。建築学科2年生34人に対し、会員会社に所属するクレーンオペレーターが仕事のやりがいなどを伝えた。生徒は、ラフタークレーンを実際に操縦するなど実習を通じて技能を習得した。
高村理事長は「クレーンはどういう現場でも、なくてはならない。部材のプレファブ化が進む中で、クレーンの重要性は高まっている。経験したことがないことを体験し、なるほどと思ってもらいたい」と呼び掛けた。授業では、教室でクレーンの種類や資格、手の合図などを説明し、全国クレーン建設業協会の紹介ビデオなどを放映。実際のオペレーターが普段の仕事内容を紹介した。
クレーン操縦・合図の実習では、生徒が2班に分かれ、オペレーターの指導の下、1人ずつ合図者の合図に従って13tクレーンを実際に操縦して荷物を持ち上げた。
【クレーンオペレーターによる仕事紹介】
〈オペレーターになったきっかけ〉
▽開成建機の陶山航太さん(4年目)=乗り物の運転や建設機械に興味があったことと、親がクレーンオペレーターとして働いている。
▽全豊興業の山根健太郎さん(4年目)=建設現場の大型重機が格好良かった。乗り物などを操作するのが好き。冷房完備で涼しい場所で働ける。60-70歳でも働ける。
▽潮井利興業の佐藤優美さん(11年目)=小さい頃から乗り物の運転手になりたかった。
〈やりがいと楽しみ〉
▽陶山さん=エアコンがあるので夏は涼しく、冬は暖かい。車より重いものを持ち上げるのは楽しい。
▽山根さん=運転席をデコレーションするのは楽しい。職人と監督から認められた時はやりがいを感じる。
▽佐藤さん=現場の職人に「うまいね」と言われるとうれしい。給料も高い。
〈仕事で大変なこと〉
▽陶山さん=現場でクレーンオペレーターが1人のことが多く、助けを求める人がおらず、多くの職人とやり取りするのも大変。
▽山根さん=朝が早い。午前中で仕事が終わることもある一方で、夕方まで仕事した帰りに渋滞に巻き込まれると大変。
▽佐藤さん=女性はお手洗いに困ることが多い。
〈高校生へのメッセージ〉
▽陶山さん=自分も工業高校出身で実習は面倒だなと思っていたが、仕事で役立つこともあると今は実感している。楽しんでもらえれば。
▽山根さん=こういう仕事があると気付いてもらい、職業選択の時に少しでも思い出してほしい。
▽佐藤さん=実習を楽しんでもらいたい。何か一つでも興味をもってもらえれば。

