【美術館からアートがあふれだす!】大阪府和泉市 「ART GUSH」ミュージアムタウンを形成 | 建設通信新聞Digital

4月30日 火曜日

公式ブログ

【美術館からアートがあふれだす!】大阪府和泉市 「ART GUSH」ミュージアムタウンを形成

 大阪府和泉市と和泉・久保惣ミュージアムコンソーシアムは21日、「ART GUSH」のオープニングセレモニーを開いた。このイベントでは、和泉市久保惣記念美術館が所蔵するコレクションを現代美術家が再描画(リライト)して、美術館周辺に恒久的に掲示。美術館からアートがあふれだし、まち中に溶け込む「ミュージアムタウン」を形成している。

シティプラザに掲示されたリライト作品

 現代美術家がリライトした作品は、葛飾北斎の『冨嶽三十六景神奈川沖浪裏』や東洲斎写楽の『二世坂東三津五郎の石井源蔵』、クロード・モネの『睡蓮』、フィンセント・ファン・ゴッホの『紡ぎ車を操る女』など30点。文化・交流複合施設である和泉シティプラザなど、美術館周辺の半径2㎞範囲内に掲示している。
 式典で藤原明副市長は「地域創生事業の一環として企画した。和泉シティプラザがオープンした2003年以降、市民に芸術の文化が根付いてきた。16年度には『和泉・久保惣ミュージアムタウン構想』を策定し、美術館とまちが融和した質の高い空間づくりを目指している。今後も拡大させていきたい」と述べた。
 また、シティプラザの設計を手掛けた佐藤総合計画の井上弘一設計上席主任は「設計段階や建設中にもワークショップを開き、市民やアーティストとともにこの施設をつくってきた。完成から17年が経過したが、アートが和泉市の人を惹きつけ、つながりを生み出している感覚がある。この施設がそのきっかけになっているならうれしい」と話した。

建設通信新聞の見本紙をご希望の方はこちら