25年度末に基本設計/グンゼ工場跡地活用計画/養父市 | 建設通信新聞Digital

10月28日 火曜日

関西

25年度末に基本設計/グンゼ工場跡地活用計画/養父市

グンゼ養父工場跡地の周辺
 兵庫県養父市は、グンゼ養父工場の跡地を地域拠点として活用する計画を進めている。ランドブレインに委託し、6月に基本計画を策定。移住・定住促進を目的に、生活利便施設や子育て支援施設、起業家支援施設などを整備する方針を固めた。近く事業者へのサウンディング調査を実施する。結果を踏まえ、今年度中に先行整備する施設の内容や事業手法などを固め、用地取得の検討にも着手する。順調に進めば今年度末に先行整備する施設の基本設計を発注したい考えだ。2030年度の供用開始を目指している。
 養父市場地区にある跡地の面積は1.2ha。整備コンセプトは「地域を育て地域と共に成長する知と創造の拠点」としている。整備は段階的に進める計画で、まずはステップ1として最小限の機能を持たせた施設を整備する。その後、利用者ニーズに合わせて規模を拡大し、最終段階となるステップ3では、市内全域や但馬地域全体のにぎわい創出に寄与する拠点を目指す。
 導入機能については、インキュベーション機能、短期滞在施設機能、技術交流機能、生活利便機能、商業交流・子育て機能などが上がっている。サウンディング調査の結果を踏まえ、先行導入する機能を決定していく予定だ。
 施設配置は、▽中央に駐車場を配置▽各施設を分散して配置▽中央に広場を配置--の3パターンを想定している。
 グンゼ養父工場は養父製糸場として1918年に創業。58年の廃業後も、養父メリヤスとして操業を続け、2010年に閉鎖した。