ECI方式を採用/水族館機能向上/名港管理組合 | 建設通信新聞Digital

11月19日 水曜日

中部・北陸

ECI方式を採用/水族館機能向上/名港管理組合

 名古屋港管理組合は、名古屋港水族館の機能向上に向けた基本計画素案をまとめた。老朽化した設備や陳腐化した施設の一体更新、館内環境と利便性の向上、動物福祉の観点や展示機能の充実に取り組む。事業手法にはECI(施工予定者事前協議)方式を採用する。12月16日まで市民意見を受け付け、2026年3月に成案化する。
 素案によると、極地ペンギン飼育展示施設を新設する。延べ床面積は約3500㎡、水量350tを想定する。最新の飼育基準に基づいた飼育スペースを確保し、繁殖につながる環境を整える。
 このほか、南館3階の南極エリアや北館2階の水中観覧席なども改修する。開館しながら整備し、完成したエリアから順次供用する予定だ。
 施設運営・維持管理は民間活力の導入も視野に入れ、適切な手法を関係者と協議、検討する。
 同水族館では、1992年に南館(RC一部S造3階建て延べ約2万0100㎡)、2001年に北館(同4階建て延べ約2万1700㎡)が開館した。長さ60m、幅30m、最大水深12mのメインプールは総水量が国内最大となる約1万3400t。所在地は名古屋市港区港町1-3の敷地約5万6000㎡。