大手ゼネコン5社が特別講演/JAPAN BUILD TOKYO/RXコンソーシアムの取り組み紹介 | 建設通信新聞Digital

12月12日 金曜日

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大手ゼネコン5社が特別講演/JAPAN BUILD TOKYO/RXコンソーシアムの取り組み紹介

 RX Japanが主催する「第10回JAPAN BUILD TOKYO」が東京都江東区の東京ビッグサイトで10日に開幕した。建築・土木・不動産業界の課題を解決する最新の技術や製品が出展され、多くの関係者が詰め掛けた。12日まで開かれている。
 10日に行われた特別講演の「『今』求められる建設DX技術とは?~RXコンソでみえた実装のリアル~」では、竹中工務店、清水建設、大林組、大成建設、鹿島の大手ゼネコン5社の幹部が、ゼネコンと協力会員が連携して課題解決に挑む建設RXコンソーシアム活動を通じた建設DX(デジタルトランスフォーメーション)技術の具体例を紹介した=写真。
 大林組の小野島一執行役員技術研究所長は資材搬送ロボットなどを紹介。「われわれゼネコンが開発してきたものがようやくみんなで使えるようになってきた」とアピールした。
 大成建設の長島一郎技術センター常務執行役員は「建設RXコンソーシアムの活動では各社の製品を持ち寄ってブラッシュアップもする。実証の場が広がることが特徴だ」とコンソーシアムの意義を説いた。
 鹿島の小林伸浩建築管理本部常務執行役員副本部長は施工管理で利用する現場ライブカメラを使って窃盗団を撃退した事例を実際の動画を交えて説明した。
 清水建設の原田知明常務執行役員は、別の事業所の社員とも同じ空間で話をしているような自然なコミュニケーションが取れる「遠隔コミュニケーションシステム『窓』」などを紹介した。
 建設RXコンソーシアムの会長を務める竹中工務店の村上陸太専務執行役員は「建設RXコンソーシアムを通じて協働での技術開発が進んでいる。活動を通して開発した現場の課題をなくす技術を建設業界全体で使えるようにしていきたい」と力を込めた。