船橋市立医療センター建替/病床400床程度に変更/25年度内に規模・工事費整理 | 建設通信新聞Digital

12月26日 金曜日

関東・甲信越

船橋市立医療センター建替/病床400床程度に変更/25年度内に規模・工事費整理

 千葉県船橋市は、工事入札が中止となった市立医療センター建て替えの検討状況を明らかにした。将来の入院患者数の推計などを踏まえ、新病院の病床数は現計画の500床から400床程度に変更する。2025年度中に、新たな病床数を基とした建物規模や工事費などを整理する。その後、事業収支計画の検討に着手する考え。
 市は9月、医療センターの建て替えに向けた検討を進めるため、船橋市立医療センター移転建替庁内協議会を設置した。現在の計画のベースとなる基本調査を実施してから約10年が経過しており、新病院に必要な規模や機能などを改めて検証する。
 24年5月に総合評価型(施工計画評価タイプ)の一般競争入札を公告した「船橋市立医療センター等建替工事」は、唯一参加表明していたフジタ・ティーエスケーJVが辞退届を提出したため中止となった。その後、市は同JVにヒアリングを実施。その結果、開札時点での積算価格が予定価格に対して25%超過していることや設備業者の確保が難しいことなどが浮き彫りとなった。市によると予定価格を25%増額した場合、利子を含めた総事業費が1000億円を超えるという。基本・実施設計は、日建設計が担当した。建設地は、船橋市海老川上流地区土地区画整理組合が施行する土地区画整理事業区域内の高根町372ほか。